MySQLのFLUSH PRIVILEGES;
について
MySQLでユーザー権限を変更した際、その変更を即座に適用させるためにはFLUSH PRIVILEGES;
コマンドを使用する。このコマンドは、MySQLサーバーに対して、権限テーブルを再読み込みするよう指示する。これにより、新たに付与された権限が反映され、削除された権限が無効化される。
FLUSH PRIVILEGES;
の使用時機
FLUSH PRIVILEGES;
は以下のような場合に使用される。
GRANT
やREVOKE
コマンドを使用してユーザー権限を直接変更した後。CREATE USER
やDROP USER
コマンドを使ってユーザーを作成または削除した後。- ユーザー権限に関連するテーブルを直接操作(例: INSERT、UPDATE、またはDELETEコマンドを使用)した後。
自動的な権限の再読み込み
MySQLでは、GRANT
、REVOKE
、CREATE USER
、DROP USER
コマンドを使用した際には、内部的に権限の再読み込みが自動的に行われるため、通常はFLUSH PRIVILEGES;
を明示的に実行する必要はない。しかし、権限テーブルを直接操作した場合には、この自動的な再読み込みは行われないため、変更を有効にするにはFLUSH PRIVILEGES;
の実行が必要になる。
コマンドの実行例
FLUSH PRIVILEGES;
この単純なコマンドは、MySQLサーバーに対して、権限テーブルの変更を再読み込みして適用するよう指示する。
注意点
FLUSH PRIVILEGES;
を実行するには、実行者がリロード権限(RELOAD
privilege)を持っている必要がある。- 権限テーブルを頻繁に直接編集するのは推奨されない。可能な限り
GRANT
やREVOKE
コマンドを使用することが望ましい。
まとめ
FLUSH PRIVILEGES;
コマンドは、MySQLの権限システムにおいて重要な役割を果たす。権限テーブルを直接操作した後や、何らかの理由で権限が即座に反映されていないと感じた際には、このコマンドを実行して権限の再読み込みを行うことができる。